弁護士 小山晃が、日常生活上のさまざまなトラブルや法律問題に関する知識や情報をお伝えします。
法律を身近に感じて頂く事で諸問題が発生する事前の予防策として、また知らなかったために損をしていた事など見直してみませんか。
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ホームドクターのように

約10年、弁護士を続けてきて、弁護士に心配事を相談できないでいたという方にお会いする事がしばしばあります。
日常的に問題を抱えていながら、相談の仕方がわからずそのままにしていたという声も意外と多く聞きます。
ある中小企業の老年の経営者の方は、会社が多額の負債を抱え、個人保証もあり、弁護士会の紹介で夫婦で相談に見えました。
会社を続けても続けても、負債は減るどころか少しずつ増えるというのです。
長年の気苦労のため、その経営者の方は顔色が悪く、明らかにストレスで体調を崩されているようでした。
相談の結果、自己破産しかないとの結論に達し、その手続きと費用のことを説明して、私が代理人になって自己破産の申し立てをすることになりました。
面談の最初は少し緊張されていましたが、手続きが進むにつれて、安堵した表情になり、顔にはつやも戻ってきました。
ご夫婦は、当初、自殺まで考えたそうです。
「親身に相談にのってくれる弁護士さんに巡り合えてよかった。
弁護士さんって意外と気さくで身近な存在なんですよね」と感想を聞かせてくれました。
無料の法律相談や、新聞や市町村の広報など、相談のきっかけとなる場面はいろいろあります。
知人の紹介とか、ゴルフ仲間であったことが依頼につながることもあります。
身近なホームドクターの存在として、気軽にご相談いただける弁護士でありたいと思っています。
「朝日新聞」に掲載された記事です。
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